Part2の続きです。
ポータブルスキルの5つ目。思考術を説明します。
思考術!
ライティングとならんで、仕事をする上で不可欠なスキルです。
できる人には備わってるんですよね~…。ずるい。
知らなかった人も、知って、試していけば強い味方になってくれます^^
思考術
「考えを掘り下げるとき」と「アイデアを出したいとき」では、使う脳、考えの進め方、かかる時間が全く異なります。
やみくもに考え続けて結果が出る場合ももちろんありますが、時間がかかります。
この場合はコレ、この場合はコレ、とケースによって思考術を使い分けることができると、短時間で思考が整理できアウトプットできます。
思考術は、考えるためのツールです。
知っているのと知らないのとでは、仕事の結果に差がつきます。知らない人は絶対に知っておいたほうがいいですね。知るだけでなく、実践し続けることで、スキルレベルが上がっていきます。
いろんな思考術を紹介したいですが、ここでは、ロジカルシンキングと放射思考(マインドマップ)を紹介します。
ロジカルシンキング
以前にいた職場で、できる人とできない自分との差って何だろうと何度も考え、落ち込むこともありました。この人って仕事できるなあ。俺が単純にアホなだけなのかな…。悔しい…。この人、いつも考えがまとまっているし、説明もわかりやすい。単純な記憶力の差じゃない、一体なんやねん、と悶々としてました。
一方、山積みの課題をクリアしたい!未然に防ぎたい!という思いから「問題解決力」「問題発見力」といった本を読むようになりました。そこで「ロジカルシンキング」というワードが何度も出てきました。
これがロジカルシンキング、思考術との最初の出会いでした。
本をすぐに買い、夢中になって読みました。
内容はシンプルだが、実践しないと身につかないスキルだということがわかりました。
論理的に考えを整理する方法
仕事を進めるときに、各メンバーが「なるほど!」と納得するには、それがなぜなのかきちんと説明できないと、スムースに前に進まないことがあります。また、組織の外にいくことを考えた時に、多くの情報をもって理論武装し、何を考えているのかをきちんと伝えられなければいけないことは多々あると思います。
いきなり、「これが結論です!」「答えはこうです。」と伝えても、根拠や理由を説明しないと納得してもらえません。 ロジカルシンキングを実践していくことで、結論や答えが、なぜそうなったのか説明するレベルがアップしていきます。
MECE(ミッシー) | 話の重複・漏れ・ずれをなくす技術 ある事象を説明する時に、自分が伝えたいたくさんのことを、漏れなく重なりなくグループ化すること。伝えたいことの全体像をつかみ、伝えるべき項目が、大まかにいくつあるのか、はっきりとイメージすることができる。 |
話の重複 | 頭の中が混乱しているサイン |
話の漏れ | 一点突破、全面崩壊される危険性 |
話のずれ | そもそもの課題や目的からの脱線 |
So What? と Why So? | 話の飛びをなくす技術 結論を説明するとき、「したがって」や「よって」という表現で前後をつなぐ。その前後で論理の飛躍がなく、伝え手の言いたい結論と根拠とのつながりを、相手に難なく理解してもらうための技術 |
So What? | 課題に照らして、手持ちの情報全体から、重要な要素を抽出する作業。 「結局どういうことなのか」を問う作業。 |
Why so? | 「So What?」で出てきた要素の妥当性が、手持ちの情報や材料できちんと証明されることを検証する作業。 「なぜそのようなことが言えるのか」を問う作業。 |
(著) 照屋 華子 / (著) 岡田 恵子
オススメの本は、しっかりと仕事や学業で活用したい、そのために身に着けたい!という人向けの骨太の本です。少しハードルが高いなあと思われる方にはマンガ版もあります。
放射思考(マインドマップ)
アイデアを出すときは、自由に発想することが求められます。
発想の制限を解除し、思いつくまま連想する。
アイデアを出し、そのアイデアから次のアイデアが生まれる。
どんどん連想していくことで、放射状に想像を拡げていくイメージです。
ルールを課したり、他人から否定されると、自由なアイデアの創造を阻害します。
思いついたことを表現することに躊躇してしまうのです。
放射思考は、ロジカルシンキングとは得意分野が異なります。
ロジカルシンキングは思考を深めるときに効果的です。
放射思考のツールとしてはマインドマップが有名です。
マインドマップとは、1つの主題を中心に置き、関連する言葉を放射状に拡大した図のことです。紙とペンさえあればすぐに実践できます。
マインドマップはイギリスの教育者であるトニー・ブザン氏によって発明されました。
余談ですが、トニー・ブザン氏は、「マインドマップによって、異なる文化を持つ人が密なコミュニケーションを実現をすることが可能になった」という理由から、ノーベル平和賞を受賞しています。
マインドマップは、思考整理、記憶、読書、コーチングなどあらゆることに使えると提唱されているが、アイデアを出す使い方が最も強力です。
良い本がたくさん出ているので、一冊、ザーッとでいいので、読んでみてほしいです。
で、どんなお題でもいいので、A4一枚とペンを持って、気楽な気持ちでマインドマップを書いてみてほしいです。
まとめ(はよ帰ろ~ Part3 スキル編Ⅱ)
思考術については、思い入れが強く、これだけで一つの記事になってしまいました(^^;)
ロジカルシンキングと放射思考(マインドマップ)を使い分けるだけでも、仕事をかなり短縮できます。
ロジカルシンキング | 思考を深めるのに使う。 |
放射思考(マインドマップ) | アイデア出しで使う。 |
ロジカルシンキングも、マインドマップも、使わないとスキルのレベルが上がりません。
まずは知って、実践していけば、どんどん力がついていきます。
はよ帰ろ~ Part4 スキル編Ⅲに続く
Part4では、スキル編Ⅲの続きを説明します。