タイムマネジメント
タイムマネジメント(時間管理術)が得意な人はどこへ行っても成果を出します。
苦手な人は成果を出せないと言っても過言にならないでしょう(^_^;)
タイムマネジメントのレベル
Lv.1 新人級 | ● 言われた仕事や頼まれた仕事を、聞いた順にこなす。 ● 信用がないので、一つの仕事が終わらないと、次の仕事を頼まれない。 |
Lv.2 見習い | ● 頼まれた仕事を、時間を意識して作業できる。 ● 次々と仕事を依頼されたときに、焦ってしまい、どうしていいかわからない。 |
Lv.3 半人前 | ● 頼まれた仕事の期限を聞くことができる。期限に間に合わせようとする。 ● 新たな仕事を依頼されたときに、優先順位がつけられない。 ★ 緊急度や重要度が高い仕事が後回しになり、チームや組織に支障がでることがある。 |
Lv.4 一人前 | ● 複数の仕事を依頼されたら、緊急度と重要度を判別して、優先順位を決められる。 ● さらに新たな仕事を依頼されると、期限や優先順位を意識しながらやりきる。 ★ 時間を超えても文句も言わずにやる。ストレスを抱えがち。 |
Lv.5 はよ帰る級 | ● 複数の仕事を依頼されたら、緊急度と重要度を判別して、優先順位を決められる。 → 重要度も緊急度も低い仕事を依頼されたら、断るもしくはやらない。 ● さらに新たな仕事を依頼されると、既存の仕事を含め、期限や優先順位を調整できる。 → できない、間に合わないとはっきり言える。無理せずにやりきる。 → 限られた時間の中で、自分の力を適切に配分し、全体の支障を抑え定時に帰る。 |
レベルを上げていくには
現状のレベルを(過大評価せずに)認識して、一歩一歩、力をつけましょう。
時間を意識できない、作業が終わっても報告できないのはかなり次元が低いと認識する必要があります。
まずは、どれぐらいでその仕事ができるか、作業時間を計り、見積もるところから始めましょう。
何度か経験してることでも、作業時間の見積りができない人は結構います…。
優先順位は「緊急度の高さ」と「重要度の高さ」で判断すると、整理しやすいです。
緊急度 高 重要度 高 | 緊急度 低 重要度 高 |
緊急度 高 重要度 低 | 緊急度 低 重要度 低 |
優先順位がわからない人の特徴
緊急度の低い仕事を優先してしまう
→好き嫌いなどの感情に任せてしまうと陥ってしまいがち。
重要度が高い仕事について、期限を決めない。いつまでたっても取り組まない。
→重要な仕事が進まないと成果が出ない。
結果、上司や周りの同僚からやることやってないと思われ、信頼されない。
効率や小技について
大量の同じことの繰り返しは一気に処理したほうが効率はいいです。バッチ処理(まとめてやる)することを意識しましょう。
基本的にはそれでOK! ただし、効率を重視しすぎて、締め切りギリギリまで溜めこむような余裕のない仕事の進め方はNG。締め切りよりも、必要な情報が全て集まるタイミングを把握することのほうが大事。必要な情報が集まった時点で終わらせることができるなら終わらせておく。余裕があれば、細切れの時間を使って小分けにした作業を処理し、進められることは進めておく。
ついでにできることは、なるべくついでにしてしまう。
期限ギリギリに着手したほうが(情報が集まって一気に処理できるので、)効率はいい。
だが、ギリギリまで待っていると、短い期間(例えば締め切りの日だけ)に作業が集中し、残業になる恐れがある。必要に応じて2回に分けるなど、 作業が集中しすぎないような配慮もしておきましょう。
期限ぎりぎりまで溜めず、着手可能になった時点ですぐにスタートする。
とっととやってしまう。
マインドマップなどを駆使しても、ポンポンと最良のアイデアがひらめくとは限りません。アンテナ(問い)を立てておくと、ふとした瞬間に良いアイデアがわくことが多々あります。閃き待ちの時間も考慮して、余裕をもってなるべく早めに着手したいですね。
会議について
いろいろな進め方やテクニックがある。会議の性質を見極め、多くの人の時間を無駄にしないようにしたいですね。
ここでは、大まかな会議の種類と、ポイントを挙げておきます。
会議の種類 | ポイント |
---|---|
ただの報告会 | 資料があれば先に目を通しておき、必要なことは簡潔に質問する。 ファシリテーター(進行役)は最初にアジェンダを伝え、タイムキーパーと連携する。 会議を長引かせないよう、参加者に時間を意識させる。 雑談になりがちな会議からは距離をおく。できれば参加しない。 |
アイデア出し合う | 冒頭で、会議のルールや進め方を説明し、参加者の意識を統一させる。 適切なツールや型を用いる。 ・マインドマップ(放射思考、連想、自由に発想し制約しない ) ・ブレーンストーミング(人の意見やアイデアを否定しない、発想を制約しない) 時間の管理(タイムキーパー)は必要。 アイデアをまとめる。 |
結論を出す会議 | 必ず時間内に結論を出す!という参加者の共通認識、気迫が必要。 何も結論が出ないまま会議を終了させるのは、無駄の極み。 基本的に、結論が出るまで、会議を続ける。 結論が出たら、具体的なアクションや担当者、締め切りなどを決める。 |
短い時間で結果を出す。結論を先延ばしにしないなど、ノウハウが詰まっています。
コミュニケーション能力
伝え方(言葉選び)
思っていることが同じでも、伝えるための表現方法は無数にあります。
使う言葉を選べる人が、「コミュニケーション能力が高い人」と言えるでしょう。
極端な例を言うと、
同僚に、「飲みに行きましょう!」と誘われたときに、どう返しますか?
自分の反応はどれに近かったでしょう。
①無視する
②「イヤです」と言う。
③「飲み会はイヤです」と言う。
④(お酒は嫌いなのに)「行きます!」と言う。
⑤ちょと飲み会は苦手なので、食べに行くだけなら行きたいです。
「飲み会には行きたくない」という思いは共通していますが、伝え方で相手が受け取る印象がガラッと変わってしまいます。
①は問題外です。状況によってはそういう気分の時もあるかもしれないが、今後の関係性が悪くなってしまうのは必至ですね。
②の返答をすると、ふつうは「じゃあいいや」と思われます。
飲み会の誘いだけでなく、誘われること自体が嫌とも取られかねないので、今後、飲み会だけでなく他の誘いもかけてもらえなくなるでしょう。
③は②と違って、飲み会が嫌いな思いがストレートに伝わります。ストレートに伝えられた側は、
関係性が良ければ、「この人はこういう人だ」と、割り切って受け入れられます。
関係性が良くなければ、飲み会がイヤな理由を伝えておかないと、モヤモヤが残ると思います。
④は嫌なのに無理して行くことになるので、長期的にはよろしくないです。
自分に余裕があったり、他のメリットがあるなら大丈夫ですが、
自分に余裕がなければ、精神的にも肉体的にも金銭的にも擦り減っていくことでしょう。
この中では、⑤の表現がBetterです。
「イヤなのは飲み会であって、同僚ではない」ということが伝わります。
「否定でなく、肯定で終わらせることは、コミュニケーションを取るうえで重要です。
肯定で終わらせるだけでなく、自分の思いを伝えることが、良い関係性(信頼関係)を構築する秘訣です。
仕事のシーンでも、情報と同時に感情のわかちあいがあり、それを意識している人とそうでない人では、結果に大きな違いが出ます。
ただ、コミュニケーションは一方向でなく双方向のものなので、自分の思いが伝わらない、相手の思いを受け止められないことはあります。
信頼関係の構築
仕事をするうえで大事なのは、コミュニケーションを通して相手の要望を的確に捉え、質の高いアウトプットをすることです。これを繰り返すと信頼関係を積み上げられます。
単純に情報や知識のやりとりと思ってしまうと、コミュニケーションには失敗してしまいます。
相手の言いたいことを的確につかみとることができて、さらに、相手が言葉が足らない表現を洞察し「おっしゃりたいのは…ということですね」と(肯定的に)相手に提案する能力があると尚良いですね。
自分の言いたいことがしっかりと理解されている、受け取ってくれている、と感じれば、人は信頼感を持つことができます。次の段階(ビジネスであれば商談など)へと進めていきやすくなります。
コミュニケーション能力の伸ばし方
オススメの書籍があります。
「伝える」「聴く」「質問する」など、それぞれのシーンで、できる人が心がけていることが何か、なぜそうするのか、その具体例がイラストや図解で解説されており、読みやすく、スーッと理解できます。
思考術(はよ帰ろ~ Part3 スキル編Ⅱ)で紹介したロジカルシンキングの手法が取り入れられており、説明の説得力や納得感もあります。
他にもいろいろと読みました。
気づきが得られた書籍や気軽に読めた書籍を紹介しておきます。
あるあるがよく出てきます。こんなことあったなあ。ダメなほうの言い方してしまってたやん!など。。
ちょっとしたことで誤解されたり、ネガティブに捉えられてしまい、仕事がやりづらくなることがあります。
その逆で、少し表現を変える、プラスアルファの配慮を言葉に乗せる、たったそれだけで仕事がスムーズに進むことがあります。
びっくりするほど簡単なことだったりするので、多くの実例に触れておくのとおかないのとでは、差がついてしまいますね。
会計スキル
単純に簿記を知ってるか知らないかです。
もっと具体的に言うと簿記3級レベルの教養があるかないかです。
ちなみに、会社で経理の実務に就いていなければ、簿記2級以上の知識まではいらないと言われています。
簿記3級を取得するメリット
死ぬまで役に立つ。
会計の根本的な考え方はこれまでずっと変わっていないし、今後時代が進んでも変わらないと言われています。それほど陳腐化しにくい教養です。身に着けてしまえば、ずっと役に立つスキルです。
数字でビジネスが読めるようになることも、メリットですが、もっと具体的には・・・
会社の経営状態が分かる。
自分の会社の経営状態がわかると、、、
うちの会社調子がいい!ちょっとやばくなってきた!など、数字から現状を知り、未来に備えることができます。
取引先の経営状態がわかると、、、
「儲かってる会社なので営業しやすいかも」「火の車で倒産寸前やん。掛けで仕事すると回収できなくなるかも」など、見通しを立てながら効率よく営業したり、リスクに備えることができます。
転職しようとしているときに、、、
転職先の経営状態を分析できると、売上は増えているが、利益や利益率が上がっていない。キャッシュが少ないなど、いろんな指標を見ることにより判断材料にできます。
また、基本的な簿記知識があることを、客観的に証明できるので、アピールに加えることができます。
経済関連の新聞や雑誌の理解が深まる。
「売掛金」「キャッシュフロー」など勉強したことがなければ用語の意味がわかりません。私はそうでした。
言葉の意味や使われ方がわからないと、記事を見ても理解するのに時間がかかる、もしくは理解できないので、例えば、仕事に影響するようなニュースを見ても、対策を打ったり、情報を活かすことができません。
経営(個人事業や副業)や投資(株式、不動産)に役立つ。
経営者は必ずしも簿記を取得しているわけではありませんが、たとえ取得をしていなくても簿記の知識を理解していることが多いです。
評価される人材
会社の利益につなげて、自分の働きを伝えられる人は評価されます。
利益を○○円、増やしました!
コストを○○円、カットすることに成功しました!
などなど。
わかりやすいので、会社側も評価しやすいです。
簿記3級を取得するオススメの方法
資格だけを取るのが目的なら書籍による独学で十分です。
ここでは、基本的な教養を身に着けることを目的としています。
簿記は独特な考え方があるので、資格スクールでしっかりと勉強して身に着けるのがオススメです。
まとめ(はよ帰ろ~ Part4 スキル編Ⅲ)
少し長い記事になりました。最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます!
タイムマネジメント、コミュニケーション能力、会計スキルと記事を書きました。どれも欠かせないスキルですが、全部一気に身に着けるのは大変です。
自分のやり方で壁にぶち当たったら、きたちゃんあんな事、言ってたなあと思ってもらって、このブログに戻ってきてくれたらうれしいです。
新しい情報が入ったら追記しますし、表現や解説も気づいたらブラッシュアップしておきます。
スキル編まとめ(Part2~4)
ポータブルスキルを伸ばせたら、どこへいっても自信をもって仕事できると思います。
僕は、残業せずに帰ることにこだわっています。
もちろん、所属する会社や部署、チームに貢献したいので、精いっぱい働きます。
磨いてきたスキルを駆使して。時間内に。
で、はよ帰って、自分の時間や家族との時間を大切にしていきます。
はよ帰ろ~ Part5 に続く。